大学を卒業後、一度は就職したものの3年未満で退職してしまった人たちのことを、「第二新卒」と呼びます。
近年の厚生労働省の統計によると、新卒者が第二新卒になる割合、つまりは離職率は約30%という高さです。
せっかく採用されたものの、10人のうち3人は3年以内に会社を辞めてしまっているのが現状です。
この数字だけを見て最近の若者は忍耐力がないと批判する人もいるようですが、実は離職率が高いのは今に始まったことではありません。
20年ほど前の1996年は33.6%、2000年にいたっては36.5%もありました。
つまり、ゆとり世代であろうがなかろうが、入社後の早い時期に転職を決意する人たちは、昔から一定数いたのです。
もちろん早期退職をした人の中には、忍耐力がない人もいたかもしれません。
しかし、適材適所という言葉があるように、我慢すれば良いというわけではなく、就職先がブラック企業という場合なら早期の退職はむしろ当然とも言えます。
新卒者が退職を決意する際、勤務条件や待遇の問題もありますが、それ以外の理由としては、「社風が想像以上に合わなかった」「仕事にやりがいや興味が湧いてこない」「今のままでは、将来、ステップアップができるとは思えない」といった話をよく耳にします。
ミスマッチが生じた原因は人それぞれでしょうが、真面目に就職活動に取り組んだ上でのことであるとすれば、とても残念なことだと言えます。
第二新卒の転職市場が注目されている現在、情報をしっかりと集めるなど、理想の職場にめぐり合うための努力が求められています。
※情報収集にうってつけのサイト・・・http://thoroughanalysis-turnoverrate.com